遺言は作成したほうがいいの?遺言書作成を税理士に依頼をするメリット

みなさまこんにちは!

「遺言」「遺言書」という言葉を聞いたことはあると思います。

私が「遺言」の言葉で思い浮かぶのは、お金持ちの老人が亡くなる間際にその家族が争いを始め、遺言書によって解決するというテレビドラマでよく見る映像です。

 「家族仲は悪くないから大丈夫」「いやいや、うちには財産なんてないし、遺言書なんて必要ない!」と考えている方はかなり多いと思います!

しかし、今は円満だと思っていても、金銭が絡むと思いがけないケースに発展する場合が多いのです。

トラブルを回避するためには、「遺言」や「遺言書の作成」は必要です!

今回は、大事な家族仲を守るために、「遺言書は作成したほうがいいの?遺言書作成を税理士に依頼をするメリット」をご紹介します。

遺言とは

「遺言」とは、自分の財産を、誰に、どのような形で残すかということについてを自分で決め、個人の意思を整理し、相続人に言い残すことです。

その遺言を書面で残したものが「遺言書」です。

遺言書を残すメリット4つ

相続人同士がモメることがなくなる

相続人全員の意見を一致させて手続きを進めることができ、遺言書を残すことで、相続手続きで相続人同士がモメることが確実に減ります。

相続人の悩み事が少なくなる

誰に、何を、どれくらいなどの割合が決められているので、話し合いが不要になります。

相続人同士の協議の手間が省ける

遺言書がないと、遺産分割協議を相続人全員で行わなければなりませんが、遺言書での分割を明確に残していると、遺産分割協議は不要になります。

内縁の妻、長男の妻や孫などにも財産を渡すことができる

法定相続人には、長男の妻や孫、内縁の妻は入っていません。遺言を残すことによって、財産を渡すことができます。

筆者の体験談

最近祖父が亡くなり、祖父の部屋の遺品整理をしていました。

その中から、

  • 亡くなった後にかかる費用(病院費用や葬式代など)はこれくらい
  • 残った財産はこれくらいで、何人で分ける
  • 香料は誰々にいくら返す
  • 自身が亡くなった後に連絡する連絡先
  • 家族に対しての感謝の気持ち

などがかなり細かく書かれているノートを発見しました。

家族は祖父の意見を尊重し、その通りに実行できるものは実行をしました。

家族はもともと不仲であったので、その後トラブルになる懸念はありましたが、発見された遺言書により、大きなトラブルにはならなかったように思います。

全ての手続が終わったわけではありませんので、まだ小さなトラブルが起こり得るかもしれません。しかし、この体験を通して、きちんと自分の意思を明確に残し、書面で伝えることの重要さを祖父に教えてもらったのと同時に、祖父を尊敬する気持ちがさらに高まりました。

遺言や相続のことで遺族に負担をかけたくない人は「相続に強い税理士」に依頼を

税理士は、納税者にかわり、税務書類の作成や税金の申告などの実務を行う専門家です。

【関連記事】「企業の頼りになる「会計のプロ」税理士の仕事内容とは」

「遺言なんて税理士に関係ないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、相続に強い税理士に依頼をすると、遺言書作成はもちろん、税のプロとしての視点でその後の相続などを見据えた手続きやサポートをお願いすることができるのです。

【関連記事】「相続税申告に税理士は必要?」

遺言書は作成したほうがいいの?

  • 家族・兄弟姉妹が不仲
  • 内縁の配偶者やその人との間に子どもがいる
  • 相続人が多数いる
  • 相続させたくない人がいる
  • 行方不明の相続人がいる
  • 結婚した相手に連れ子がいる
  • 子どもがいない
  • 未成年の子どもがいる

このような状況に当てはまる方は、遺言書の作成を検討した方が良いかもしれません。

相続専門の税理士に遺言書作成を依頼するメリットは?

相続税申告なども必要になる場合、税理士に依頼をしましょう。

税理士に依頼をするメリットをご紹介します。

確実な遺言書を作成できる

確実性の高い公正証書遺言の作成をすることができます。

遺言書作成を税理士に依頼をすると、遺言を確実に執行できる遺言書を作ることができます。

内容のチェックを行ったり、「どんなことを書けばいいのかわからない」という人の場合でも、その時の状況に応じた文例を作ってくれるなどのサポートもあります。

相続税額を削減できる

相続税の試算を行い、節税も考慮した遺言作成をサポートをしてもらえます。

納税額は抑えられるものなら抑えたいという方が多いと思いますが、相続専門の税理士に依頼をすると、相続で発生する税額の額を安くすることができます。

 相続税の申告を普段から業務としておこなっている相続専門の税理士は、知識や経験が豊富です。そのため、遺言書の作成時点から節税なども考慮することができます。

トラブルを回避できる

いざ相続となると「少しでも多くもらいたい」という気持ちが働き、トラブルになるケースが多いです。

わずかな財産であっても、争いになる可能性は高くなってしまうものです。

さらに、第三者が入ってくることにより、話が一向にまとまらないなどのケースも多くあります。

遺言書を作成することで、自分の意思を整理し、明確に伝えることができ、相続人同士のトラブルを未然に防ぐことができます。

まとめ

遺言を残したほうがいい理由や、税理士に依頼をするメリットについてご紹介しました。財産が関わってくると普段どんなに仲良くやっていても、人が変わって相続争いが起こってしまうことがあります。そのようなトラブルを回避するために遺言を残すことは重要になってきます。遺言書作成をお考えの方は、相続などのその後を見据えて、相続に強い税理士に依頼を検討してみてはいかがでしょうか?