税理士との契約に悩む人必見!個人事業主のメリット・デメリットとは

個人事業主の中には税理士との契約について悩んでいる人もいるのではないでしょうか。個人事業主は年度末に確定申告を行なう必要があり、申告・納税をしなければなりません。税理士と契約をしなくても事業を継続することはできますが、税務処理に不安を抱く人もいるでしょう。今回は個人事業主が税理士と契約を結ぶメリット・デメリット、契約をおすすめする個人事業主の特徴について説明します。税理士との契約を悩んでいる個人事業主は、ぜひ参考にしてください。

税理士に依頼するメリット

ここでは、個人事業主が税理士と契約する4つのメリットについて説明します。

・税務処理の正確性の担保
・経理業務の負担軽減
・資金繰りのアドバイス
・節税対策

それぞれ説明します。

税務処理の正確性の担保

個人事業主が税理士と契約する最大のメリットは税務処理の正確性の担保だといえます。経費計上や仕訳確認などの会計処理において、不安を抱えている個人事業主は少なくありません。税理士と契約することにより、このような不安を抱えることなく正確に会計処理を行なうことができます。税務処理の正確性を担保したい個人事業主は、税理士との契約をおすすめします。

経理業務の負担軽減

個人事業主は会計処理も自分で行なうことが多く、確定申告の時期が迫ることで本業に専念できない人もいるのではないでしょうか。税理士に依頼をすることで会計処理を代行してくれるので、経理業務の負担軽減になり本業に専念できるようになるでしょう。

資金繰りのアドバイス

個人事業主の中には運転資金の資金繰りに困っている人もいるでしょう。税理士と契約して相談することで、資金繰りに関するアドバイスを求めることができます。金融機関からの融資だけでなく、自治体の補助金や助成金などの手続きを代行することが可能です。これらの手続きには用意しなければならない書類や申請が多く、手続きをするだけでも時間がかかります。資金繰りに関するアドバイスを得られるのは、税理士ならではだといえるでしょう。

節税対策

税理士に依頼することで税金のアドバイスを受けられるようになるので、節税対策にもなります。売上高によって取引量は変動するので、経費として計上し忘れてる支出が出てくることもあります。税理士は計上漏れがないように精査し、確認してくれるので節税効果が高いのです。

税理士に依頼するデメリット

個人事業主が税理士と契約するメリットを理解したところで、デメリットについても知りたいですよね。個人事業主が税理士と契約するデメリットは主に2つあります。

・費用がかかる
・必要なサービスが受けられないこともある

それぞれ説明します。

費用がかかる

税理士に依頼する際、必ず費用が発生することになります。税理士の費用は規模や設定金額によって異なりますが、顧問契約をして確定申告も依頼すれば、年間で数十万円ほどかかります。税理士への費用を検討した上で、依頼するかどうかを判断するようにしましょう。

必要なサービスが受けられないこともある

費用を安く抑えようとオプションを外して契約することで、必要なサービスが受けられないこともあります。税理士と契約を結ぶ際は、依頼したい業務を明確にしてから相談するようにしましょう。

税理士との契約をおすすめする個人事業主とは

ここでは、税理士との契約をおすすめする個人事業主の3つの特徴について説明します。

・年間売上1,000万円を超える
・税に関する知識がない
・新規開業する

それぞれ説明します。

年間売上1,000万円を超える

年間売上高が1,000万円を超えると、納税額が大幅に増額されるだけでなく、消費税についても確定申告しなければならなくなります。個人事業主での売上高が1,000万円を超えることで税務署のチェックも厳しくなるため、税務調査のリスクも増えてしまいます。これらの影響で経理業務が多くなり、本業にさける時間が少なくなる可能性が高いのです。税理士と契約をすることで、多くなった経理業務を代行することができるようになり、税務調査のリスクも抑えられるでしょう。

税に関する知識がない

税に関する知識が無い人は記帳や仕訳などの会計処理に多大な時間を要することが多いです。慣れない作業に悪戦苦闘することで、個人事業主としての仕事が疎かになる可能性があります。税理士に会計処理を依頼することで、適正な経理業務を行なってくれるので税に関する知識が無くても安心だといえるでしょう。

新規開業する

新規開業する直前は慣れない作業で頭がいっぱいであり、日々の経理業務にまで気を配るのは難しいのではないでしょうか。税理士に依頼することで開業に必要な手続きだけでなく、日々の経理業務を一任することができるので、開業したばかりで忙しくても本業に集中することができます。

まとめ

税理士との契約を悩んでいる個人事業主は、契約することでのメリット・デメリットを把握しておく必要があります。メリットは人によって異なりますが、税務処理の正確性を担保してもらえることで税務調査のリスク回避につながります。また経理業務の負担を減らせることで、本業に専念できるようになるのもメリットです。

デメリットに共通しているのは費用面のことであり、規模や設定金額によってさまざまですが、確定申告まで依頼すると年間数十万円にもなることがあります。個人事業主が税理士と契約する上で、メリット・デメリットを理解しておくことは重要です。個人事業主の中でも年間売上高が1,000万円を超えていたり、新規開業する人は契約することをおすすめします。